記事のアーカイブ

合氣について

2016年08月08日 19:11
「力まかせにやっていくと、しまいに互いに抵抗力がついて互いに技が効かなくなって行き詰ってしまうでしょう。それを乗り越えるのは何かというと、それが崩しなのです。そして崩しが合氣の術なのです。」「合氣が分かったら、どんな者に対しても力を使わずにできる。」「力が強い者はやりにくいというのは合氣ではない。」「崩しは合氣の一部だが全てではない。」「合氣がなければ、年をとったら出来ない。合氣が分かれば、力とか年齢を乗り越えられるのだ。」「合氣は集中力とか、透明な力というような、いわゆる力とは違うものである。合氣は敵の力を抜いてしまう技術だからである。そのうえくっつけて離れないようにもしてしまうのだから大変

”触れて崩す”

2016年07月24日 22:48
今月発売「月刊秘伝」八月号の表紙のキャッチコピーです。この”触れて崩す”という文字に合氣を掛けられて、思わずフラフラと購入してしまいました。記事では三名の方が写真付きで、触れて崩す理合を説明しておられます。どんなに不思議な現象でも、その現象には必ず理由が有ります。崩す理合は三者三様ですが、参考になるところがたくさんありました。しかし、この記事を何百回読んでも、この記事に書いてあるとおりに触れて崩すことができるようにはなりません。また、触れて崩すことができない人同士で稽古しても、おそらく何年稽古しても出来るようにはならないでしょう。書いてあるとおりの技法を修得するためには、この記事を書いた人から

下手な稽古と駄目な稽古

2016年06月12日 14:10
振武舘宗家、黒田鉄山先生著 「気剣体一致の武術的身体を創る」 BABジャパン刊 の中に出てくる言葉です。一部を紹介します。「出来ないこと、それが駄目なことを意識して、静かに稽古を重ねるのである。これを「下手な稽古」という。下手な稽古には上達の道が拓けているが、自分の身体が動かぬことを意識せずに、悪しき日常動作のまま自分勝手に動くものにはそれがない。それは万年稽古と言い、いつまでたっても駄目なままで、術技は上がらない。いくら太刀や竹刀の操作が敏速、俊敏になっても、それは運動競技的価値判断に基づくものであって、ただそれだけでは武術的には無であることには変わりはないのだ。意念、意思によって体の動かぬ

テレビ放送されました。

2016年04月10日 21:35
9日土曜日9時25分からの、テレビ山口「ちぐまや家族」で当会の模様が放送されました。大東流合氣柔術のことを非常に分かりやすく紹介していただいたと思います。また、本番の放送のみならず、番組宣伝の映像でも紹介していただき、ありがたい限りです。大東流の技は、はた目にはとても本当のこととは思えません。「そんなので人が倒れる訳がない」「冗談もいい加減にして下さい」「これは絶対にやらせだ」「相手がワザと倒れているに違いない」感想は様々でしょうが、大東流の技を初めて見る人にとっては、百人が百人とも本当に技が効いて倒されているとは、信じられないと思います。私たちが稽古している隣では、よく子供たちが柔道や空手や

「ちぐまや家族」の取材を受けました。

2016年03月30日 14:16
今日は、当会会員のAさんの紹介で、TYSテレビ山口の「ちぐまや家族」という番組の取材を受けました。レポーターは、雷太郎さんでした。テレビの取材を受けるのは、初めての体験ですので、緊張して雷太郎さんに技がかからなかったらどうしようと心配していたのですが、何とか動かせてホッとしました。スタッフの方も信じられない顔をされていたので、体験していただきましたが、やはり笑いながら倒れていました。雷太郎さんとスタッフの皆様・会員の方には大変お世話になりました。ありがとうございます。今日の様子は、4月9日(土)朝9時25分からの「ちぐまや家族」内で放送予定ということです。ぜひご覧ください。

にわか達人

2016年03月21日 14:26
先日、久しぶりにKさんと稽古してきました。Kさんは、大東流のほかにも様々な武術を修行されており、稽古の度に貴重なアドバイスをもらっています。今回も毎度のことながら、当初はお互いに全く技がかかりません。力がぶつかって崩せないのです。そこで、立ち方や姿勢、意識の使い方等について、一つ一つ検証しながら稽古を進めます。今回は特に、立ち方について、身体のある部分を意識して稽古しました。そして、最後はこれまた毎度のことながら、お互いに「にわか達人」となり、触れれば相手が崩れる状態となりました。いままで、何度達人になった事か。本当に数えきれません。この状態が冷凍保存できれば良いのですが・・・・・・・・・・・

マジックレクチャーに行ってきました。

2016年03月06日 15:49
私は、不思議なこと、神秘的なこと大好き人間です。昨日は当会会員のAさんに誘っていただいて、山口市内のホテルで行われたマジックレクチャーに行ってきました。Aさんは、優れたプロマジシャンでもあります。講師の方は、フランスから来られたそうです。メニューは、カードを使ったクロースアップマジックでした。参加者は、ほとんどの方がプロマジシャンということで、全くの素人は私も含めて数名だけでした。内容はプロの方も感嘆するような高度なものだったようです。私は見事な技にただただ感心するばかりで、技の難易度は全く分かりません。マジックを演じた後、どのようにやったのかを解説してくれます。種を知ればなるほどと思うのです

矛盾の追求

2016年01月23日 13:15
普通、崩しは相手との接触点を通じて行います。接触しないで崩す方法も有るかとは思いますが、私の能力を超えていますので除外します。突き、蹴り、抱きつき等も含めて、接触の仕方には大きく分けて四つの場合が考えられると思います。すなわち、掴む、掴まれる、触れる、触れられるの四つです。型稽古の内容も、おおむねこの四つの形態から成り立っています。相手を掴んでも、相手から掴まれても、触れても、触れられても崩せるように稽古します。オレは、相手を掴んだらどんな人でも崩すことができる。ワタシは、相手から掴まれたらどんな人でも崩すことができる。この二人がお互いに掴み、掴まれたらどうなるか。多分、技量の上の方が勝つとは

鍛練の目的

2016年01月23日 09:50
特訓なんて何にもならない。毎日毎日一生鍛え続けるのだ。それが修行というものだ。(佐川幸義先生)普通、私たちは武道やスポーツに於いて、「その強さの根源は筋力である」と考えています。そう思うがゆえに、より高い次元を求めて筋力トレーニングに励みます。私も若い時はそう信じて、筋力トレーニングを熱心に行っていた時期があります。(逆三角形のたくましい身体を作って格好よくなりたい、という願望の方が強かったような気もしますが・・・)しかし強さの根源が筋力である限り、私みたいなジイさんや、体力・筋力に恵まれない老若男女には夢も希望も有りません。私がいくら鍛えても、もう若い人や筋力の強い人には到底かないません。で

意識と動きの原理

2016年01月01日 18:29
中国の書画界には「意在筆先、力透紙背」筆の先に意識が宿ると、紙の裏に浸透するほどの筆力になる。という言葉があり、拳学界には、「意在指先、力透敵背」指先に意識が宿ると、敵の背中まで突き通すほどの力が出る。という言葉があるそうです。また、書の筆使い、拳法の身体使いに関しては。「欲上先下、欲左先右、欲前先後」上に動かしたいと思うならばまずは下を、左に動かしたいと思うならばまずは右を、前に動かしたいと思うならまずは後ろを動かしなさい。という教えがあるそうです。稽古で氣をつけている事柄の一つです。
アイテム: 41 - 50 / 60
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