記事のアーカイブ

あれから3年 その3

2023年02月26日 18:50
一昨年の7月は、萩往還マラニックという催し物に参加しました。「ン?」と何かを思った方もおられるかもしれませんが、マラニックというのは、マラソンとピクニックを組み合わせた造語だそうです。参加部門は、33キロの部、66キロの部、100キロの部の三部門がありました。それぞれ別々に出発します。私が参加したのは、もちろん33キロの部です。こういった催しに参加するのは初めてのことです。真夏の炎天下で33キロも歩くのは、ひょっとしたら自分が最高齢かもしれないと思っていたのですが、先輩と思われる方がたくさんおられてびっくりしました。33キロの部は、萩市を出発して山口市まで歩きます。66キロの部は、33キロの部

あれから3年 その2

2023年02月24日 18:24
徘徊老人と化してから今日までたくさんの方に出会いましたが、その中ですごいと思った方を何人か紹介したいと思います。山に通勤を始めて間もなくのことです。52歳の時から20年間、年に330回ほど山に登っているという男性に出会いました。単純計算で6600回ほど登っていることになります。これは意志の強さはもちろんですが、仕事や家庭の事情もあるだろうし、ケガをしたり病気になったりすることもあり、1年に330回の登山を20年間続けるというのはなかなか出来るものではありません。生活習慣病を克服するために山歩きを始めたということでしたが、おかげで元気になったそうです。その立ち姿は若々しく活力に溢れていて、とても

あれから3年 その1

2023年02月23日 11:03
2020年4月、第一回目の緊急事態宣言が発令されて武道館が休館となり、私たちの稽古も自粛を余儀なくされました。コロナ禍で外出もままならず暇を持て余したので、久しぶりに山でも歩こうかと近所の山に行ってみました。ところが、わずか100メートルほど坂道を登ったところで、息はゼイゼイ、心臓バクバク、膝はガクガク、頭クラクラとなって倒れそうになったのです。「何じゃこりゃ!」です。別に重い荷物を背負っていたわけではありません。軽く運動のつもりだったので、持ち物はポケットに入れた携帯とメガネだけです。こんなわずかな距離を歩いただけでこのような状態になるとは、我が身のあまりの弱体ぶりに愕然としました。日頃は会

しっかりと立つ

2022年10月11日 19:22
合気という技術を発揮するためには、相手よりもしっかりと立てていることが必須の条件です。なぜなら、相手よりもしっかりと立てていない場合、相手と接触した瞬間に崩されてしまうからです。接触した瞬間に崩されたら、どんなに優れた合気の技術を持っていても、それを使う余地がありません。技術以前の問題です。逆に言えば、相手よりしっかりと立てていれば、合気の技術がなくても接触した瞬間に相手を崩すことが出来るということです。(相手に合気をかけることは出来ませんが、相手の合気はこちらに通用しません。)では、しっかりと立つとはどういうことでしょうか。私たちは、物心がつく以前から立っています。そのため、普通に生活が出来

一丁目一番地をめざして

2022年07月14日 19:15
今までは基本稽古で、とにかく相手を動かせれば良しみたいなところがありました。しかし、自覚以降妄想を重ねた結果、それでは駄目だと言うことに気づきました。当面の目標は、筋力を全く使わないで相手を動かせるようになることです。筋力を少しでも使った場合は、相手が力とか重みを感じます。当然自分も、相手の抵抗を感じます。しかし、これでは相手を動かせてもまだ不十分なのです。相手も自分も、力を全く感じないで動かせなければ、十分ではありません。筋力は自分の身体を動かすだけ、自分の姿勢を変化させるだけのために使うのです。基本稽古・基本技の稽古が、筋力を全く使わなくて出来るようになったとき、そのときが合氣の上達・深化

基本稽古の難しさの正体

2022年07月03日 17:07
当会では基本稽古で、筋力では到底不可能なことを稽古しています。たとえば、自分よりも体格が良く体重も重く筋力も強い人に両手首を掴まれたり、自分が掴んだり、手のひらで触れた状態から相手を動かすというようなことです。型稽古ですので、動かす方向を決めて行います。動かす方向は主に前後、左右、上下の六方向です。相手が忖度して動いてくれる場合はともかく、真面目に抵抗されたらどんなことをしても相手を動かすことは出来ません。相手は自分よりも筋力が強いのですから、動かそうとすると簡単に止められてしまいます。しかし、動かす方法を指導すると、指導した人は全員一人の例外もなく出来るようになります。ところが少し時間が経過

氣の力についての誤った認識 2/2

2022年07月02日 14:12
前回のブログとほぼ同じことですが「氣の力は相手の抵抗を引き起こさない力である」という認識は誤りだった、ということです。「氣の力 合氣について」のところで「氣の力は相手の抵抗を引き起こさない力である」と言っていますが、これも誤った認識でした。「氣の力」と「相手の抵抗を引き起こさない力」は全く別のものでした。「相手の抵抗を引き起こさない力」は「筋力を使わない動き(力まない動き)」によって生まれる力です。私の今の認識では、氣の力は「力まない動きによって生まれる力」をパワーアップするものです。したがって、「力まない動きが出来ない場合」は氣の力の自覚の有無にかかわらず、氣の力が発揮されることはありません

氣の力についての誤った認識 1/2

2022年07月01日 13:19
氣の力を自覚して以来いろいろと検証中ですが、氣の力について誤った認識をしていたことが分かりました。この分かったことも誤っている可能性がありますが、誤りに気づくことは進歩の証と前向きに捉えたいと思います。このホームページにも、氣の力について誤ったことを書いていましたので訂正したいと思います。「氣の力が使えるから技が出来る」という認識は誤りだったということ合氣の稽古を始めてから今日に至るまで「筋力では到底不可能なことが出来るのは氣の力が使えるからである」と堅く思い込んでいたのですが、「それが出来るためには氣の力は関係ない」ことが分かりました。「氣の力について 3」のブログで「筋力では到底不可能と思

氣の力について 4

2022年06月20日 20:47
氣の力の正体に気づく以前と、気づいた以降の大きな違いは、重力の反作用の力(以下「上昇エネルギー」という)を自分の意思で自由にオン・オフが出来るようになったことです。上昇エネルギーをオンにした状態とオフにした状態の違いを少し書いてみます。1 身体が緩まない上昇エネルギーをオンにすると、身体を緩めてダランとしようと思っても、身体が緩まなくなります。脱力しようと思っても、身体がまるで膨らんだ風船のようになって脱力できないのです。その状態でオフにするとその瞬間、風船がしぼむが如く身体がしぼんで足下から崩れていきます。2 腕が伸び伸びとして動きが大きくなる。オンにした状態で腕を回したり、木刀の素振りをし

氣の力について 3

2022年06月18日 20:31
もし、氣の力の正体が重力の反作用の力だとしたら、氣の力は老若男女関係なくすべての人間が持っている力と言うことになります。当会の基本稽古は、筋力では到底不可能と思われる内容ですが、やり方を指導すると一時的にせよ誰でも例外なく出来るようになります。以前は、氣の力のことを「私たちの誰もが持っているにもかかわらず、ほとんどの人が気づいていない力」と言っていましたが、これは指導すると誰でも出来るようになるので、誰もが持っている力と言っていただけで、氣の力の原動力が何かが分かっていた訳ではありませんでした。氣の力がすべての人に作用している反作用の力だとすると、誰でも出来るようになることが納得できます。師範
アイテム: 11 - 20 / 60
<< 1 | 2 | 3 | 4 | 5 >>