記事のアーカイブ
目次に「稽古内容」を追加しました。
2024年04月08日 21:51目次に「合氣の原理」を追加しました。
2023年03月27日 21:50合氣の身体は20年
2023年02月28日 20:42
私が子供の頃は、桃栗3年柿8年、梅はすいすい13年 ♪♪ と歌っていました。芽が出て実がなるまでに、桃と栗は3年、柿は8年かかるということです。梅の場合はもう少し早く実がなるそうですが、何事も成し遂げるためには相応の年月が必要という意味のことわざです。では、氣の身体になるにはどれくらいの年月が必要なのでしょうか。錦戸無光先生は「普通、氣の身体になるには、一般の人では、早い人でも20~30年かかります。」(合氣の極み)佐川幸義先生は「いろいろ工夫しながら毎日鍛錬を猛烈にやっても、身体がある程度出来るまでには少なくとも20年はかかる。とても10年やそこらではいくらやったって身体は出来てこないのだ。
あれから3年 その4
2023年02月27日 17:20
昨年の暮れには、熊本県美里町にある日本一の石段と言われる3333階段に行ってきました。全長2900メートル、標高差620メートル。日本各地の名石や、中国、韓国、インド、アメリカなど世界各国の御影石が使われていて、昭和63年3月末に完成したそうです。その階段の上り口で、今日3回目を登ってきたという男性に出会いました。聞くところによると、27年間で一万五千数百回登っておられるということです。数字は詳しく言われたのですが忘れました。とにかく1日1回では到達できない回数です。お歳を聞くのを失念してしまいましたが、私よりも先輩であることは間違いありません。また、多分30代か40代の男性が、重そうなリュッ
あれから3年 その3
2023年02月26日 18:50
一昨年の7月は、萩往還マラニックという催し物に参加しました。「ン?」と何かを思った方もおられるかもしれませんが、マラニックというのは、マラソンとピクニックを組み合わせた造語だそうです。参加部門は、33キロの部、66キロの部、100キロの部の三部門がありました。それぞれ別々に出発します。私が参加したのは、もちろん33キロの部です。こういった催しに参加するのは初めてのことです。真夏の炎天下で33キロも歩くのは、ひょっとしたら自分が最高齢かもしれないと思っていたのですが、先輩と思われる方がたくさんおられてびっくりしました。33キロの部は、萩市を出発して山口市まで歩きます。66キロの部は、33キロの部
あれから3年 その2
2023年02月24日 18:24
徘徊老人と化してから今日までたくさんの方に出会いましたが、その中ですごいと思った方を何人か紹介したいと思います。山に通勤を始めて間もなくのことです。52歳の時から20年間、年に330回ほど山に登っているという男性に出会いました。単純計算で6600回ほど登っていることになります。これは意志の強さはもちろんですが、仕事や家庭の事情もあるだろうし、ケガをしたり病気になったりすることもあり、1年に330回の登山を20年間続けるというのはなかなか出来るものではありません。生活習慣病を克服するために山歩きを始めたということでしたが、おかげで元気になったそうです。その立ち姿は若々しく活力に溢れていて、とても
あれから3年 その1
2023年02月23日 11:03
2020年4月、第一回目の緊急事態宣言が発令されて武道館が休館となり、私たちの稽古も自粛を余儀なくされました。コロナ禍で外出もままならず暇を持て余したので、久しぶりに山でも歩こうかと近所の山に行ってみました。ところが、わずか100メートルほど坂道を登ったところで、息はゼイゼイ、心臓バクバク、膝はガクガク、頭クラクラとなって倒れそうになったのです。「何じゃこりゃ!」です。別に重い荷物を背負っていたわけではありません。軽く運動のつもりだったので、持ち物はポケットに入れた携帯とメガネだけです。こんなわずかな距離を歩いただけでこのような状態になるとは、我が身のあまりの弱体ぶりに愕然としました。日頃は会
しっかりと立つ
2022年10月11日 19:22
合気という技術を発揮するためには、相手よりもしっかりと立てていることが必須の条件です。なぜなら、相手よりもしっかりと立てていない場合、相手と接触した瞬間に崩されてしまうからです。接触した瞬間に崩されたら、どんなに優れた合気の技術を持っていても、それを使う余地がありません。技術以前の問題です。逆に言えば、相手よりしっかりと立てていれば、合気の技術がなくても接触した瞬間に相手を崩すことが出来るということです。(相手に合気をかけることは出来ませんが、相手の合気はこちらに通用しません。)では、しっかりと立つとはどういうことでしょうか。私たちは、物心がつく以前から立っています。そのため、普通に生活が出来
一丁目一番地をめざして
2022年07月14日 19:15
今までは基本稽古で、とにかく相手を動かせれば良しみたいなところがありました。しかし、自覚以降妄想を重ねた結果、それでは駄目だと言うことに気づきました。当面の目標は、筋力を全く使わないで相手を動かせるようになることです。筋力を少しでも使った場合は、相手が力とか重みを感じます。当然自分も、相手の抵抗を感じます。しかし、これでは相手を動かせてもまだ不十分なのです。相手も自分も、力を全く感じないで動かせなければ、十分ではありません。筋力は自分の身体を動かすだけ、自分の姿勢を変化させるだけのために使うのです。基本稽古・基本技の稽古が、筋力を全く使わなくて出来るようになったとき、そのときが合氣の上達・深化
基本稽古の難しさの正体
2022年07月03日 17:07
当会では基本稽古で、筋力では到底不可能なことを稽古しています。たとえば、自分よりも体格が良く体重も重く筋力も強い人に両手首を掴まれたり、自分が掴んだり、手のひらで触れた状態から相手を動かすというようなことです。型稽古ですので、動かす方向を決めて行います。動かす方向は主に前後、左右、上下の六方向です。相手が忖度して動いてくれる場合はともかく、真面目に抵抗されたらどんなことをしても相手を動かすことは出来ません。相手は自分よりも筋力が強いのですから、動かそうとすると簡単に止められてしまいます。しかし、動かす方法を指導すると、指導した人は全員一人の例外もなく出来るようになります。ところが少し時間が経過
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