鍛練の目的
特訓なんて何にもならない。毎日毎日一生鍛え続けるのだ。それが修行というものだ。(佐川幸義先生)
普通、私たちは武道やスポーツに於いて、「その強さの根源は筋力である」と考えています。
そう思うがゆえに、より高い次元を求めて筋力トレーニングに励みます。
私も若い時はそう信じて、筋力トレーニングを熱心に行っていた時期があります。(逆三角形のたくましい身体を作って格好よくなりたい、という願望の方が強かったような気もしますが・・・)
しかし強さの根源が筋力である限り、私みたいなジイさんや、体力・筋力に恵まれない老若男女には夢も希望も有りません。
私がいくら鍛えても、もう若い人や筋力の強い人には到底かないません。
では、何のために鍛えるのでしょうか。
レベルによってその鍛練の目的は変化していくものと思いますが、今現在、私の鍛練の目的は、
「動かない身体」
「ぶれない身体」
「一本になった身体」
を作ることです。
この身体がなければ、氣の力を有効に使えません。
やっかいなのは、上記の身体ができているかどうか、自分では分からないことです。
どうしても検証相手が必要です。
検証相手がいないと出来てるつもりになりがちです。
検証相手がいるのは、本当にありがたいことです。