錦戸無光先生のこと
大東流合気柔術 光道創始者 錦戸無光先生が2025年7月9日(水)、85歳でお亡くなりになったそうです。
ウエブ秘伝で知りました。
「合気の極み」によれば、錦戸先生は33歳の時に当時80歳の堀川幸道先生に出会い、その後約5年間にわたり堀川先生の指導を受けたということです。
ちなみに堀川先生は86歳でお亡くなりになっています。
ここで刮目すべきは、錦戸先生は堀川先生からわずか5年間しか教えを受けていないことだと思います。
しかも最初の2年間は月に1回、東京から北海道に通っての稽古でした。
本格的に稽古をつけてもらったのは、北海道に移住した残りの3年間でした。
錦戸先生は、このわずかな期間で合気を掴み、福岡に移住した後、尋常ならざる鍛錬と技術の錬磨、創意工夫と研究によって、合気を超えた光の世界にまで到達されたのです。
錦戸先生には春日市の武道場や、今は無き山の中の道場で行われた講習会等で何度か手を取って頂いたことがあります。
今から20年ほど前のことですので先生は65歳ほど、私は52歳くらいだったと思います。
どんなに頑張っても少しの抵抗も出来ずに軽く倒されて、自分もこんな老人になりたいと思ったものでした。
まさに「死ぬときが一番強い」という言葉を体現された先生だと思います。
謹んでご冥福をお祈りいたします。