稽古回数が多い訳
「何でこんなに稽古回数が多いのですか?」
会員の方から度々質問されます。
当会の稽古休みは、原則として毎週月曜日と第1・第3日曜日、加えて月1回の武道館休館日としています。
8月の稽古回数は、週に5~6回で合計24回です。
1回2時間ですから月に48時間。
稽古参加回数に制限はありませんので、時間とやる気さえあれば月24回48時間稽古できます。
会費は月1万円ですから、全部参加することができれば、1時間あたり約210円です。
非常にお得です。
一般的な稽古事であれば週に1回とか2回程度が普通だと思いますので、稽古回数が多いことに疑問を持たれるようです。
聞かれる度に「老後の暇つぶしです」と答えています。
もちろんそれも理由の一つではあるのですが、真意は別にあります。
稽古回数が多い本当の理由は、私自身の稽古のため、私自身の上達のためなのです。
稽古では偉そうに講釈を垂れていますが、教えられているのは私の方なのです。
自分よりレベルの高い人から教えてもらわないと上達しないのではないか、と思っている方もおられるかもしれませんが、少なくとも合氣の稽古に関してはそればかりではありません。
体格、体重、筋力、身体の使い方等、人それぞれです。
技に対する反応も一人一人違います。
会員の方との稽古で、毎回毎回たくさんの気づきがあり勉強になっているのは私なのです。
型稽古とはいえ、自分より体格も体重も筋力も勝る相手を動かせるようになることは、常識では到底不可能なことです。
これが出来るようになるには、身体の鍛練と技術の錬磨という地味な稽古を積み重ねるしかありません。
会員の方は、お金を払って私の稽古相手に来てくださる有り難い存在です。
時間の許す限り稽古に来て頂きたいと思います。