氣の身体・合氣の身体とは
当会では、型稽古を通じて合氣修得を目指していますが、特に身体作りを重視して稽古を行っています。
なぜなら、身体が出来ていなければ氣の力も合氣も使えないからです。
稽古中に合氣が出来るようになっても、すぐに出来なくなるのはなぜかといろいろ考えてきましたが、結局身体が出来ていないからだと気づいたからです。
身体作りの重要性については、佐川先生も錦戸先生も口を揃えて仰っています。
何を今更という感じですが、最近この言葉の意味を身体で理解出来たように思います。
まずは、氣の身体・合氣の身体を作ることが第一です。
しかし、入会したばかりの方にとっては氣の身体・合氣の身体と言われても、それがどういう身体なのか想像もつかないと思います。
今回は、現段階で私が考える氣の身体と合氣の身体の定義を書いてみます。
1 氣の身体とは
「氣の身体とは、氣の力(足下からの上昇エネルギー)を使う技術を有する身体をいう」
氣の力は私たちの誰もが持っている力なので本来は誰でも氣の身体なのですが、この力を使いこなすには氣の力を使う技術が必要です。
氣の力を使う稽古をしていない人は、筋力しか使えません。
いわば筋力の身体です。
従って、当会では稽古によって氣の力の使い方が身についた身体を氣の身体としています。
2 合氣の身体とは
「合氣の身体とは、氣の身体に加えて相手と接触した部位を通じて相手と一体になる技術を有する身体をいう」
つまり合氣の身体とは、氣の力が使えて尚且つ相手とひとつになることが出来る身体としています。
当会の稽古は、最初から合氣の身体作りを目指しています。