死ぬ時が一番強い!
2013年6月16日の記事です。
合気道の開祖 植芝盛平先生は、「自分が一番強い時は、死ぬ時だ」とおっしゃったそうです。
死ぬ時とは、いつの事でしょうか?
今でしょ!
少し古いですが、決して冗談ではありません。
近い将来か、遠い将来か分かりませんが(できれば遠い方が望みですが)、
「自分が死ぬ時」
その時は「自分にとってはまさに今」なのです。
人生は、「今」の連続です。
全ての生きとし生けるものは、「今」死ぬのです。
ということは、「死ぬ時が一番強い」とは「今が一番強い」と言い換えることができると思います。
「死ぬ時が一番強い」=「今が一番強い」
私は還暦を過ぎたジイさんですが、もしも今、10代、20代の体力・気力・筋力共に自信満々だった頃の私に両手をがっちり掴まれたとしても、何の苦もなく笑いながら、若い自分を崩して投げ飛ばす自信があります。
もちろん10年前の自分でも、1年前の自分でも。
一番の強敵は、直近の自分だと思います。
これは何も私に限ったことではなく、「氣の力」とか「合氣」といった体力・筋力に頼らない武術をある程度修行されている方には、共通の思いでしょう。
これから先、何年稽古できるか分かりませんが、合氣の稽古を続ける限り、どんなに高齢者になろうと「今が一番強い」状態を維持できる確信があります。
植芝盛平先生のレベルとは、天と地以上の差があることは百も承知ですが、この先、年を重ねて老いさらばえていくばかりの我が身にとって、このような思いを持てるということは、私のこれからの人生に大きな夢と希望を与えてくれます。
この思いは、この記事を書いて2年以上経過した今でも変わることはありません。