合氣の身体は20年
私が子供の頃は、桃栗3年柿8年、梅はすいすい13年 ♪♪ と歌っていました。
芽が出て実がなるまでに、桃と栗は3年、柿は8年かかるということです。
梅の場合はもう少し早く実がなるそうですが、何事も成し遂げるためには相応の年月が必要という意味のことわざです。
では、氣の身体になるにはどれくらいの年月が必要なのでしょうか。
錦戸無光先生は
「普通、氣の身体になるには、一般の人では、早い人でも20~30年かかります。」(合氣の極み)
佐川幸義先生は
「いろいろ工夫しながら毎日鍛錬を猛烈にやっても、身体がある程度出来るまでには少なくとも20年はかかる。
とても10年やそこらではいくらやったって身体は出来てこないのだ。
身体が出来てこなければ本当には出来ないよ。」(透明な力)
とおっしゃっています。
毎日鍛錬を猛烈にやっても最低20年。
何を以て氣の身体が出来たと言うのかは問題ですが、両先生が口を揃えておっしゃることですから間違いないと思います。
ちょっと聞いたら心が折れそうな言葉です。
しかし、合氣修得を目指す人にとっては貴重な情報ではないでしょうか。
合氣は力を使わないから、技術だけを錬磨すれば鍛錬は必要ないと考える人も多いかもしれません。
最低20年は鍛錬を続けなければ物にならないという予備知識を持って稽古を始めるのと、鍛錬の必要性を知らないで稽古を始めるのとでは、その後の上達やモチベーションの維持に大きな差が出ると思います。
こうした情報を残してもらえるというのは、本当にありがたいことです。
桃栗3年柿8年、合氣の身体は20年 ♪♪