動かない身体を作る
いつになったら稽古を再開できるか、目途が立たない状況が続いています。
期限がわからないというのは、計画も立てにくく、精神的にもなかなかきついものです。
動かない身体の重要性は、分かっているつもりでしたが、江夏師範の「合する合気の道」に書いてあるクレーン車の例えを読んで、ピンと来るものがありました。
つまり、どんなに力の強いクレーンでも土台が動けば、その力を発揮することが出来ないということです。
合気の場合も高度な技術を持っていても、土台である身体が動けばその技術を発揮することは出来ません。
動かない身体を作るには鍛錬を続けるしかありません。
「七十歳までは、やれば筋肉もついてくる。
それまでに身体を作ってしまえば、このように八十歳を過ぎても全然衰えないのだ。」
「人間は生きている限り変わることができるのです。
生きているということはそういうことでしょう。
私の年になるまで鍛え続けている者はいないだろう。
力は無くなってきても、鍛え続けることによって何かが出てくる。」
佐川幸義先生 八十六歳の時の言葉
「老人閑居して不善をなす」ことにならないよう、何が出てくるかを楽しみに一人稽古を続けたいと思います。