「手を張り肩の力を抜く」

2015年12月15日 15:35

吉丸慶雪先生は、その著「合気、その論理と実際」1997年ベースボールマガジン社刊の最後に、次のように書かれています。


本書について


近年にいたり合気とは何かという問いに対して、何とか答えを書くことが出来た。


いま昔のノートを見ると(佐川幸義)先生の教えが次のようにある。


1965.1.25 合気あげ手

一本になって出る。手を張り肩の力を抜く。これは非常に難しいことであるが、これを乗り越えなければならぬ。わしたちもこれを乗り越えてきたのだ。


このように「手を張り肩の力を抜く」と65年に教わっているが、現在分かったことは、要するにそれができればよいのだということである。


この「一本になって出る。」「手を張り肩の力を抜く。」ということを説明するために、この一冊の本をつづっているのである。これが分かったのが最近である。


先生は教えて下さっているのだが、私の体がそれを理解するのに30年掛かったということなのである。


ちなみに、この本は324ページあります。


合気を修得する上での極意の一つと捉えて、精進します。